7月 9,10,11日に行った個展。
一部ご紹介します
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森直子 花との出会い35年記念個展にあたって
「ごあいさつと感謝」
札幌の豊平川のそばにある看板屋と旅館の娘として生まれ、
父の仕事をする背中と母の接客をみて育ちました。
弟と4人家族で過ごした日々。
幼いころに培った環境は私の感性に影響を与えています。
自然と人が寄り添う生活、身近に花がある暮らしを、と活動してきました。
それは自分の体験で植物は人のいのちの生きる力になり、
生きていくときに重要な性である、感性を豊かにする、
と確信したからです。
今までの出会い、経験と体験、今ともに生きている人、関わってくださる人、
目にはみえないところで支えて下さっている人、
これからの可能性を感じられる今、すべてに感謝しています。
無償の愛を植物で表現した空間を「原点」と題し、創りました。
すべてが愛に満ちあふれますように。
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すべて、現場で即興制作しました。
作品「原点」
生まれ育った場所の自然、いつも見えたテレビ塔や街、河、故郷の景色をイメージしました。
作品「覚醒」
この花材は、一般的には花展などには使用できないでしょう。
目に見える部分は、単なるその辺に咲く野の花にすぎません。
同じ「とらのお」の種類違いなのですが、根っこ(目にはみえないもの)が見えるよう、
そして生まれる根源が見えるようにしました。
「連鎖、循環」を表現した作品です。
作品 タイトルなし
枝葉はバラ。花はテッセン。根っこのように見えるのは、実は茎を削ったものです。
これは「ありのまま」なのですが、
既成概念で、このような花だ、と決めつけてしまったり、
一体化して見えてしまったり、
茎を削ったものが根っこだと思ってしまう、という
人の認識や概念の妙を表現しました。
アンケートの中で
「上手く表現できないのですが、こうあるべきだ、というような様々な定義みたいなものから解放されたような幸せな気分です。」
というご感想が印象に残りました。
「最終日のライブ」
最高に楽しかった!
ご感想を多々いただいた中で
一番心にに残ったのは
「まるで、山に登って歩いて中に入っていくような感覚になった。
病気になってから大好きな山歩きができなくなっていたが、
勇気をだして登ってみようと思う。」と
不自由ながらも
ゆっくりゆっくり話してくださった方の感想でした。
思い出に変わり、
また次へひとつづつ歩いています。
今週、7月28日発売の花新聞「インフォメーション」にも掲載されます。
花新聞ブログ http://blog.hokkaido-np.co.jp/hana/
この場をお借りして
ご協力いただいたおひとりおひとりに深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
森直子