忘れもしない、昨年の12月、
東京で看取りの柴田久美子先生とコラボで講演会をさせていただいた時にお越しくださっていた、久美子先生が本を出版されている出版社の社長さんが、
「言いたいことがたくさんあるだろう、エッセイを書いてほしい」とおっしゃって下さいました。
冬の東京でお会いして、ホテルのロビーでその時、今抱えている仕事との兼ね合いをいろいろ考えて、「来年の12月末までに書きますので、それまで待ってください」と言い、
その場にいたみなさんに「そんなに~~!!」と言われながらも
もうすぐ10月を迎えようとしています。
一度大まかにいろいろ考えた末、少し手をつけたのですが、休止して、
また書き始めました、ら、今回は出てくる出てくるという感じで、ちょっと楽しくなってきました。
社長には何度かその後お会いして、早く書きなさい、半分できたら送って、と先日も言われましたので、約束を必ず果たそうと書いています。
昔から、朝も昼も細切れになって集中できないので、時間がいくらでも自由になり、
静かな夜に、精密な作品を創るのですが、今もやはり、午前は家事や煩雑なこと、昼は仕事、夜も食事後は仕事、と
子どもたちが小さかった頃のリズムのままなのかもしれません。
年齢差による抜き加減もあり、もう40歳くらいからは、家事は拭き掃除も隅々毎日していたのですが、もう完璧を目指さなくなりました。抜きすぎかもしれません・・。
ただ、そこに罪悪感を持たなくなりました。
娘はまだ夏休みですが、お弁当と習い事などの送り迎えとおやつの心配とがなくなり、
ごはんもお風呂も出かけるのも、自分でできるようになってくれる日が来るとは思いもしない子育て中でしたが、今思うと人生で、いちばん大変で楽しかった日々だったなあ、と思います。
産まれたときから、2人には毎日寝るときに絵本を読みました。私の右と左に寝て、そのうち眠ってしまってから、ドライやプリザの材料を広げて、ネット販売用の制作をしていました。
16,7年前です。
そのうちもう本を買ってくるのも借りてくるのもやめて、上の子が小学校5,6年生になるころには、私が勝手に話を創って、2人を登場させた架空のお話をしていました。上の子が中学生になってしばらくしてしなくなりました。
そんな私の作った話に、わくわく目を輝かせながら聞いて眠っていた2人の子どもの寝顔をみて
愛しさが深くなっていきました。
120%の私への信頼が伝わってきて、怖さと責任と愛を同時に感じていた、
そんな気持ちが今も蘇ります。
それは、自分の子どもにだけでなく、今、花育で子どもたちのところへ行っても
彼らの目を見るたびに、同じ感覚がいつも蘇ります。
花は愛 森直子 HP https://harufds.com
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