母の日の花を持って実家へ。
母は元気に掃除をしていました。
もう歩けなくなった父に
「これ、綺麗でしょ」と見せるとセンスの良い父は笑顔で「いいな」と。
母の日に産まれたわたし。
私の感性は父の影響が強く、
看板屋だったので色も豊富、素材も豊富、デザイン画集や世界の看板集
レタリングデザイン集や
父がクラッシックが好きで揃えていた全集。ショパン、などいつも聴いていました。
日本画も洋画も全集が揃っていて、いつも絵画を眺めていました。
まだ日本でブーツというものが出始めたころに
札幌の靴屋さんで
真っ白なブーツをクリスマスに母にプレゼントしたそうで、
当時札幌でブーツをはいている人がいないうえにはいていてもほとんど黒だったらしく、
お店に行って黒に変えてきたそうです。
きっと私だったら父の心意気のようなはかせてみたいと思った白いブーツを誰もはいていなくても堂々とはくだろうな、と思っていました。
そんなダイナミックで感性豊かでみんなを養うことに命がけで働いてきた父が
引退して小さくなったのを見ると
まだ現実に受け入れられなくて、
実家へ行くたびになんとなく涙が出てしまいます。
わたしも明日で51年も生きたから長いきしたのでもういつ死んでも悔いはないな、とわらって言ったら
順番があると母が言い、
父と母はなにがあっても他はどうあれ私のしあわせを願っていて
そんな父や母に先に逝って欲しくないけど
産んでくれた人を看取ることは
あとから産まれたわたしのシナリオなのかしれないな。
などと観念した今日でした。
今日はスタッフのみんなが9月のライブのチラシや、札幌市に出す花育用の資料を岩見沢や室蘭からも来てくださって手伝ってくれていて、
ほんとうに感謝していました。
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