花は言葉を話さない。だから、感じ取る。植物は素直なので、そのまま感じるだけでよく、変に勘ぐる必要もなく(笑)
何も頭はいらなくて、信頼しあえばよいだけで、いつもとても楽です。
人には言葉がある。花のように無口な人もいれば、分かり易いように、たくさん話してくれる人もいるけれど、人には言葉が必要だから、言語が生まれたのだと思います。
花は人の言葉にならないなんとも言えない想いを古代から代弁してきました。
旭山動物園の館長さんのお話を伺ったとき、
男が好きな女に、野にさく一輪の花を手折って、渡した瞬間、人は人になった。
という意味のお話がありました。(記憶なので、言葉尻は多少違うかもしれない)
感情を行動にうつしたのでしょう。
そこで、草を渡しても、なんとなく伝わらず、
やっぱり花なんだと思います。
花にはそういう力があります。
今日から池坊札幌支部80周年花展。
生徒さんも一緒に、18日、19日と出品するので、昨日から花材集めに奔走。
今日から指導と準備。生徒さんのこともあるので、私の作品は終了させてあり、作るだけにしてあります。
今回は相手を知り、特徴を生かしていける、基本のき、のような作品を作ります。
でも、生き物なので、なにがどうなるかなんて、当日になってみないと予測しかつきません。
作品もさいたり枯れたり、動いたり、時間と温度で変化します。
毎回花展では
生きている植物たちに、新鮮な驚きと発見がある。
だから花は楽しいのかなと感じます。
札幌丸井今井、大通館九階で開催です。
薔薇の匂いに
ふと癒やされます。
これから北海道も路地薔薇の季節になりますね。