今週はアトリエやオンラインでの指導が続いていた。

 

アトリエでは庭の無農薬のハーブたちで、生のハーブティーを連日つくってみんなと楽しんだ。
また冬になったら真っ白になってしまうので、今のうちに。

 

恒例の庭の無農薬のバラの花びらを傷だらけになりながらがんばって大量に採取した「バラの蒸留水」も完成したとのこと。今年はどんな香りと効能だろう。またみんなで楽しめたらいいな。

 

 

 

 

 

 

教室ではみんなそれぞれ自分なりの失敗をしてみてほしいと思っていて、
この日子供たちへはわざと重い花を多く仕入れていたので、
二人とも花をいけながら倒したりして、
それでも何も言わず手も出さず、黙って見守っていた。

すると、私を呼ぶわけでもなく、振り向くでもなく、
自分でいろいろ工夫しだして、
乗り越え、
自分自身で勝手に進化成長していった。

素晴らしいしなやかさだな、
と恐れ入る。
花を始めた最初の頃のおどおど感などはなく、自信に満ちている所作と顔つき。
生きる力がついてきていることが、素晴らしいなと感じていた。

 

 

 

今日は、オンラインでの療育花育。

 

幼稚園のころから接している彼の特徴のひとつは、

「人の話を聞けなくて、誰かがいることもお構いなしに、ずっとずっとエンドレスに自分の気の向くままにしゃべり続ける」ということ。
それは、最近まで苦手分野だった。

それが、今回は挨拶から、私の話をまず聞いて、そのあと間があり(間がある、ということが信じられないことなのだが)考えて自分の話をしゃべった。
あっ、このまま話してみよう、と咄嗟(とっさ)に思い、
お母様には今日は花の作品が完成することがゴールではなくて、コミュニケーションの練習をします。と告げた。
そして、8分くらいの間、返事をするとかしないとかではない、「会話」のラリーができた。

 

 

 

遂にこの日が来た、、、!!と思うと、うれしく、驚き、何とも言えず感慨深かった。
お母様と試行錯誤しながら、二人三脚で一歩一歩進んできてよかったと、今日ほど思ったことはなかった。

 

暑さで萎れてきた花たちに、
手をかけてあげたり水切りをしたりして触っている、昔よりたくましく大きくなった手は、
昔と変わらず生きものへの慈しみが伝わってくる優しい手の動きで、
私は胸の奥と目が、じんわりとあたたかく熱くなった。

 

 

彼は、ひとつ、自分で自分のハードルを越えた。

 

 

◎そこに至る経緯などは、note「療育花育の記録」に書き残していますので、花育活動中でご興味のある方は、研究資料としてどうぞご覧ください。

 

 

しなやかさっていいな、わたしもみんなみたいにいつまでも柳のようなしなやかさでいたいな、
そんな風に思いながら、
9月の50周年記念のイベントの準備荷物を来週第一弾で運んでいただくので、
アトリエでひとり黙々と準備していた。

 

 

 

森直子

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