毎年の長万部マリア幼稚園さんと八雲町マリア幼稚園さんに伺いました。
今回は
現在研修をさせていただいている㈱秀芳生花さんの新人のお二人も一緒です。
こちらに伺うようになったきっかけは、もうかれこれ14・5年前位になるでしょうか・・・
八雲町の教育委員会から仕事依頼をいただき、花育講演と中学校の講演等をしたことでした。
そのとき八雲町のマリア幼稚園の園長で町議会議員をしていた方(女性です)と方向性や子供たちへの考え方、どうしたらより良い未来が創っていけるのか、などなど、共振共鳴して下さり、ずっと毎年伺うようになりました。
その方は、この十数年で、ご自分の園を卒業された福祉が必要な卒園児のために、
まず、福祉施設を創り、居場所を創り、就職できない卒園児のために、古い銭湯を改造してレストランを創り、畑もし、
園長を次の世代に譲り引退し、そのレストランで毎日大きくなった卒園児と働き、
息子さんと協力し、宿泊場所を創り、研修や宿泊や施設のみんなが使える場所も創っています。
お年を召してなお、こういう行動と姿を毎年拝見して、「立派」とはこういうことなんだな、、とつくづく感じ入り、
机上の空論のような言葉ではない、そんな黙々と行動する姿に励まされ、帰ってきます。
東北地方の学生さんからもメッセージが届いていました。
子供が地元の花に興味・関心を持てるような機会を増やして花育を広めるのが目的の卒業研究として「会津地域に花育を広めるツール」の制作のための、質問協力の要請です。
その質問は
1,花育の最終的なゴール・目的は何だとお考えですか。
2,花育を実施する対象は幼児・児童だけでしょうか。大人は対象に入りますか。
3,食育には「朝食摂取率」や「地産地消の割合」といった指標が存在しますが、花育において「花育の効果があった」「成果が上がった」と判断するための具体性のある評価基準や、目指すべき状態(数値化できるできないにかかわらず)は定義されているでしょうか。
4,花育を通じて、対象者に最終的に起こさせたい「具体的な行動の変容(例:日常的な生の生花購入、地域産品としての花卉の認知・消費、地域の花壇管理への参加など)」の最優先事項は何でしょうか。
5,「花育」の定義について詳細を知っている方、機関をご存じでしたら教えていただけないでしょうか。
質問を拝見しながら、花育という名前のない頃から活動してきた現場あがりの私にとって、
こんな風に若い方が花育を統計や学問的に考える時代がくるなんて、
そんな風に社会に定着したなんて、、
と、沁み入っていました。
四国の講師からも連絡があり、
花育を県議会議員や市会議員の方々に花育を実施する機会ができた、とのこと。
彼女の勢いと頑張る様子も頼もしく感じていました。
人が育ったり、成長するのに、体験は潜在的なため、即座に目に見える結果は出ませんし、
前述の元園長先生のように、長い時間がかかる、と実感しています。
今日はその四国の講師の花屋さんをしているお姉さんのご紹介の
医療の方とのオンラインでの花育の基礎講座。医療に役立てていただけるような内容に変化させてお伝えしていますが、
私が講師担当の時は、
その方の特殊なニーズや背景に合わせて、すぐに花育ができるように、本質以外は内容を少しずつ変えています。
。
限られた時間の中で、23年分の現場での体験をその方の最も必要な参考資料として頂きたいし、体験を次に繋げていただけることは、私にとって歓びだからです。
ただ、
提供側に廻るにはやはり資質があり、皆が皆というわけではないので、適材適所が最適とも感じます。
ですので、最初にお話をよく伺ったりもしています。
伺うと、みなさんそれぞれに、花育を学びたい、実施&提供したい、手伝いたい、理由は、100人いらしたら100人違い、それは奥深いところに起因しているのです。
21日のライヴの下見にも行ってきました。
Orieさん、嵯峨治彦さんとの最終打ち合わせも終えて、あとは当日のセッティングとリハのみです。
前日に周辺から必要な分だけ、植物の命をいただき生かしきるんだ、と心に決めています。
私なりの「生かしきる」とは、例えば野生の鹿を討って食する時と同じように、
人のこころの命に重ねて、感動やなにか感じていただき、成仏してもらい、感謝して、たい肥になって次の栄養となっていのちを繋いでいくイメージ。
KIRIBANAという書籍で2年間大自然の中で創作体験をしていたとき、
そこにはえていた時より美しく(美しさは人のこころが決める感覚なのですが、、)何かしら人類の心のいのちのお役にたてるような、感動を産むような作品を創れるようになるために、ずっと腕を磨く修行(花の勉強)をしてきたのかもしれない・・、と勝手に納得していました。
植物の命を切る、ってそういうことなのかな、と模索していた時期でした。
創作をして、誰かが何かを感じてくれたり、後ろで涙を流されていたり、感動して下さっていたり、そういう現実を見聞きしたとき、
結果を出せてよかった、と体が緩まり、昔も今も緊張感が融けてゆきます。
良い機会なので、今回はライヴの次の日に、同じ野外ステージで上級の生徒さんたちに同じ即興創作を体験していただくレッスンを創りました。
みんなには、それぞれに、
「植物の命を感じ、相手をいかし、植物も周囲も自分も生かされる」
という
理屈では計り知れない、体験でしか得られない、
そんな生命体験をして、何かしら人生の潜在的な糧になって、いつか循環してもらえたらうれしいな、と
そんな欲張りなことを思っています。
(使用する全ての植物たちは許可を得て敷地内からいただきます)
森直子










